【Netflix】Black Mirror season5 ep1:ストライキング・ヴァイパーズ

アイキャッチ、NetflixBlack Mirror

こんにちは、りんごです!

最近Netflixオリジナル作品のBlack Mirrorにはまっています!ネタバレありで、感想と英語学習に役立つポイントをまとめてみたいと思います:)

使用デバイス

私はNetflixもYoutubeもAmazon Fire HDを使用しています。ちょうどいい大きさで、持ち運びもできます。iPadとかと比べると、お値段も手ごろだし、ネット契約なしで使えます。(Free Wifiに接続して使える!)

Netflixでは端末にダウンロードできる機能があるので、Wifiのあるところでいくつかダウンロードしておいて、バスや電車の中で観ることができます。


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Striking Vipers(ストライキング・ヴァイパーズ):あらすじ

図、ストライキング・ヴァンパイアーズ

昔とはちがい、平凡な結婚生活を送っているDanny。旧友のKarlがひさしぶりにパーティに登場し、誕生日プレゼントとして、昔一緒によく遊んだゲームの最新版:Striking Vipers X(VR版)をくれる。

That night, the pair play the game in their respective homes, falling back motionless once they enter the virtual arena. After one fighting bout in which they fully experience their respective characters’ pain from fighting blows, Karl and Danny’s characters fall onto each other and kiss. Visibly distraught, Karl and Danny exit the game.(Wikipediaより)

訳:
その晩、それぞれの家でゲームをする2人。ヴァーチャルの世界に入ると、現実の世界では、身体が動かなくなる。それぞれのお気に入りのキャラクターで戦い(実際にゲーム内では痛みなどの感覚がある)、気づくとキスをしている2人。我に返って、ゲームを終了する…。

感想:ネタバレあり

図、ストライキング・ヴァイパーズ2

あらすじの書き方が下手ですいません。笑
このStriking Vipersっていうのはストリートファイターみたいなゲームなんですけど、Karlが女性キャラクター、Dannyがストリートファイターの主人公みたいなアジア系の青年キャラクターを使います。男女で戦っているとはいえ、なんで試合中にキスし始めるんだ?!って感じです…。苦笑

VRの世界の感覚はどのくらい感じるのがベストか

ブラックミラーのVRゲーム描写ではよくある設定なのですが、プレイヤーはこめかみのところにチップみたいなものをつけ、ゲームの世界にはいります。プレイ中は意識だけがゲームの中に入り、現実の身体は、第三者が見ると、気絶したように見えます。(目だけは光ってる。怖)

で、このStriking Vipersのでは自分が選択したキャラクターになって、ゲーム内で相手と戦います。相手と会話もできるし、好き勝手に動けるし(キスとかもできる!!)、感覚もあります

格闘ゲームなのに、なんでキスとかできるプログラミングがされているのか?、というつっこみは置いておいて、この痛みの感覚。プレーヤーはどのくらい感じるのかと考えたときに、もし100%感じていたら、プレーヤーは痛みで死んじゃうと思うんですよねw 実際の身体に外傷はなくても、脳がそんなに強い痛みを感じたら、ショック死すると思う。

ということは、痛いけど、そこまでの痛みじゃないはず…30%くらい?(格闘ゲームの攻撃のされ方、半端ないから、30%くらいじゃないとゲーム続行する気力がわかないと思う)とすると、ゲーム内でSEXしたときに感じる感覚も実際の30%じゃないと、筋が通らない。

KarlとDannyは現実の生活も危険にさらすくらい、ゲーム内でのSEXに夢中になるけど、30%の感覚でそんな風になるとは思えない。Karlは他のプレーヤーとも挑戦してみるも、Dannyのような感覚にはならないという。とすると、現実でもお互いに惹かれ合っているのではないか、というDannyの説が有力だけど、それはエピソード内で否定されている。

自分は同性も好きになれるし、なんなら魅了されていてこの関係を失いたくないと思っているということを現実では認めたくないけど、ゲーム内なら許せる(男女のキャラクターを選んでるし、現実じゃないという意識が強いから)ってことかなあ。

Polyamoryになること

エピソード内では結局、Dannyの(ゲーム内でのKarlとの)浮気を許す代わりに、妻のTheoが浮気することも認めるという結論になってます。

Theoは結婚生活を大切にしているし、Dannyのことも子どものことも愛しているけど、バーでナンパされることを嬉しいと思っている。いままでは、その感情を隠してきたけど、Dannyの浮気を知って、お互いに他の人と関係をもってもいい(Polyamory)と決める。

これって、日本のドラマにはあまりない(もしあったら、批判殺到しそうw)エンディングだと思います。笑 でも、改めておちついて考えてみると、昼顔(…でしたっけ?日本で話題になってた不倫ドラマ)よりずっと、お互いに誠実な気がする。

お互いに愛しているし、家庭も大切だけど、たまには息抜きしたいっていうのを、お互いに話し合って妥協点を見つけてるから。嘘をついて、隠れて浮気してたら、それは裏切りだけど、話し合ってお互い理解しているなら、それはPolyamory的な発想ってことだと思う。

それにしても、これほど言いづらい隠し事(男友達とVRのゲーム内で浮気していて、しかもそれがやめられない)ってなかなかないよなあ、と思う。笑 海外の人って自己肯定感すごい高いのかな。私だったら、こんな自分は自分ではないと思いたくなっちゃいそう…

ドラマで英語学習

KarlがDannyに誕生日プレゼント(Striking Vipers X)をあげるシーン

Karl: Happy birthday
Denny: Oh wow. When you start using gift bags?
Karl: The store did that. You gonna open it1?
Denny: Striking Vipers.
Karl: X. Striking Vipers X. Newest instalment2. Came out just yesterday. I was in the store, I saw it and…
Denny: Oh, man. This takes me back3

訳:
Karl:誕生日おめでとう
Denny:わお、いつからラッピングするようになったんだよ?
Karl:お店の人がやったんだよ。開けてみて。
Denny:ストライキング・ヴァイパーズ
Karl:Xね。ストライキング・ヴァイパーズX。最新作だよ。昨日発売されたばっかりさ。店で見て、それで…
Denny:懐かしいな。

1.学校英語では、疑問文のかたち以外では疑問文とみなされなかったけど、日常英会話では平叙文のかたちでもイントネーションで疑問形にしたりします。省略もよくおこります。学校英語って、ほんとに会話できるようには教えられてないなあと思います。苦笑

ちなみにGonnaはgoing toのことです。Going toはgonnaと発音されることが多いため、インフォーマルなシーンではgonnaと書かれることが多いです。

2.Instalment(installment)はシリーズものの1作(または1回分)のことを指します。

3.This takes me backは懐かしいという意味です。懐かしいって言いたいときに、nostalgicを使いたくなりがちなんですけど、nostalgicは郷愁というか懐かしいだけじゃなくてちょっと寂しい・切ない気持ちが混ざって、しんみりしているという意味なんですよね。あんまり、日常会話では使わないと思います。代わりに「主語 takes me back」が、決まり文句として使われていると思います。

はじめて2人でゲーム世界に入ったときの会話

Karl: Man, in here, you can do so much shit1 you can’t do out there.
Denny: [roars]
Karl: Okay, enough about the Captain Acrobat2 shit. You ready to fight?
Denny: I’m ready.
Game: ROUND ONE, FIGHT
Denny: Whoa. Hold on a minute3. Is this going to hurt?
Karl: “The game emulates4 all physical sensations.”
Denny: Is that a yes or a no? It does!

訳:
Karl: ここでは、現実ではありえないこともたくさんできるんだぜ
Denny: 〔さけぶ〕
Karl: 身軽さ自慢はもういいよ。やるよ?
Denny: オーケー。
ゲーム音声:ラウンドワン、ファイト!
Denny: ちょっと待って、これって痛いのか?
Karl: “このゲームはすべての身体感覚を模倣する”
Denny: つまりどっち? 痛い!

1.shitはもともと糞っていう意味ですけど、若い人とか、ちょっと若ぶった話し方をする人とかよくこの単語使ってると思います。笑 日本語でも「くそやべえ」とか言ったりするから、そんな感じなのかなと思ってます。笑

このセリフとは関係ないんですけど、”Holy shit!”っていう表現をよく使ってる日本人をトロントで見たことがあります。悪いことがおこったときに使う表現だと思っていましたが、かなりびっくりした時にも使えるみたいです。それこそ、「くっっっそやばいね!」っていう意味だと思われます。笑

2.The Captain Acrobatってなんかのキャラかと思ってググってみたんですけど、マーベルのモブキャラみたいなのしかヒットしなかった。笑 たぶん、ジャンプしたりしている動きを大げさにThe Captain Acrobatって表現しただけだと思います。。。ドラマの日本語訳は身軽さ自慢ってなっていました。

図、The Captain Acrobat
これがヒットしたCaptain Acrobatですw モブキャラっぽさがすごい

3.Hold on a minute (second)は「ちょっと待って」という意味の決まり文句です。Hold onだけでもよく使います。日本人の感覚だと待ってと言いたいときに、”stop”とか”wait”って言いたくなると思うんですけど、ちょっと待ってはHold onです。わかってはいるけど、なんど”wait”と言ってしまったことか…苦笑 waitとかstopでも場面によっては、いいと思うんですけどね。けど、だいたいの「ちょっと待って」はHold onが自然だと思います。

4.emulateは調べると” to copy something achieved by someone else and try to do it as well as they have”、つまり「だれかが成し遂げたことを真似したり、だれかが行ったことを同じように行おうとすること」だそうです。ということは、このゲームではあらゆる身体感覚を再現しているってことですね。。。感想でも書いたけど、自分が実際にストリートファイターをしなきゃいけなくなったら、痛くてすぐゲーム離脱すると思うわw

ゲーム内での浮気後に、現実の息子に蹴り起こされるシーン

Danny: Exit game! What? You’re supposed to1 be in bed.

Danny’s son: I’m thirsty.2

Danny: You’re thirsty?

訳:
Denny: ゲーム終了!(息子に)どうした?寝てなきゃダメだろ。
息子: のどかわいた。
Denny: のどが渇いたのか。。。。

1.Be supposed toはかなり使いやすいし、よく使われる表現です。直訳すると「~することになっている、想定されている」ということです。

似たような未来の表現でも、”going to”だと、「~するつもり」と確定っぽい意志の強い未来の表現になりますが、”supposed to”なら、意思というより状況的に「~することになっている」というニュアンスが出るので、自分の意志を強く表現するのが苦手な日本人にとって、使い勝手のいい表現だと思いますw

2.このI’m thirstyの部分は、本当に「のどが渇いた」という意味にかぶせて、ジョークになっているのですが、日本語字幕ではそれが表せていなかった…残念。というか、これを字幕で表すのは無理だと思います。

”I’m thirsty”は欲情しているという意味のスラングとしても使われています。ゲーム内で浮気していたDannyが自分の息子に起こされて、”I’m thirsty”と言われたので、子供はただ単にのどが渇いたと言っているのですが、Dannyの”…..You’re thirsty”(ため息)という台詞は、Dannyが息子のなんでもない一言で思いがけず、自分の行いを振り返っているという、ちょっとブラックなジョークです。

先日、バイト先で、焼き場を担当している女の子が”Ohhh I’m thirsty!”(のど渇いた!)と言ったら、冷菜で働いているもう一人の女の子が、にやにやしながら”Yes, YOU ARE THIRSTY!”って言って、二人で笑っていて、このスラングを学びました。笑 ブラックミラーは現代の日常英語をよく取り入れていると思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

浮気や不倫にたいして、ものすごく批判的な日本人の感覚からすると、ちょっともやっとした結論のエピソードかもしれません。ですが、私としては、いろんな関係性のあり方が描かれた、いいエピソードだと思いました。

実写版ストリートファイターの映像も、よくできていて、面白かった!そうそう、ゲームってこんな動きしてるよねって感じでした。


Season 5のトレーラーです♡

興味のある方はぜひ、観てみてください:)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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コメント

  1. GreggThant より:

    Хорошая статья

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